ジャンク箱の中を漁っていたら、ありゃ懐かしい、その昔クロックアップに挑戦していた頃の残骸のペルチェ素子が出てきた。
通電してみたがどうやらお亡くなりの様子…。だがちょいと頭が発熱した。
仕事部屋は普段から冷房を入れない。節電がどうこうよりも座り仕事で冷房を入れてると腰が固まって伸びなくなってしまう。だがPCにとっては30℃超の室温は過酷だ。画像や動画処理をしてると冷却ファンの動作音が半端なくうるさい。
PC内部にペルチェを入れると結露と排熱で苦労しそうだし、PC本体の吸気側から冷気を送り込むことにして、机の上のパソコンや外付けHDD周りだけを部分冷房できないか、が今回の目的。
先人達の工作記を拝見しているといろいろと苦労しておられたようだが、なんとかなるさと取り敢えずはペルチェ購入。仕様は、
最大電流:6A
最大電圧:15.4V
最大温度差:68℃
素人なりに解釈すると15.4V6Aを流した時に68℃の温度差が生じる。つまり室温が28℃であれば吸熱側は-40℃に下がる。ただペルチェ自体の発熱があるので、放熱をちゃんとしないと温度は上がり続ける。ということか。
それと、ペルチェの2枚重ねが冷却効率が良いという記事があったので真似る事にする。
ベースに使うのは100均のまな板(笑)。ポリエチレン製で耐熱・防湿・絶縁の目的にかなっている。4cm角のペルチェが収まるようにドリルで正方形に小穴を開け、ヤスリとカッターナイフで整形。コードを引き出す部分は彫刻刀で削る。なんだか歪んでしまったので写真はお見せできない。6mm厚のポリエチレンは思ったより手ごわく、ここまでは汗かき作業。
ヒートシンクは45mm角のものを同時購入。ねじ穴つきなので固定方法に悩まずにすんだが、目分量で作業していたら表側と裏側で斜めになってしまった。ま、ええわ。
冷却は扇風機でとりあえず代用するとして、手近にあった電源(12V3A)2台で通電テスト。放熱側はなんとか手で触れる程度の熱さ。吸熱側は冷え冷えで結露した。温度計を持っていないので測れないが、45℃と10℃といったところか。まずまずいけるんでねえか。
ファンは手持ちのものを使用。90mm角のファンが強力そうだが、中央のモーター部の直径が35mmもある。45mmのヒートシンクに対してちょうど風が当たらずに冷却効率が悪そうだし、風洞を作る気もないのでこれは吸熱側に使用する。
排熱側のファンを物色しているとエスカルゴタイプのが出てきた。吸気孔の直径50mmとおあつらえ向き。これは昔なつかし吉野電装で買ったもの。フルタワーケースの中で1台動いているが、予備で買っておいたもうひとつのファンが、10数年経ってやっと出番が来た。
電源は12V20Aのスイッチング電源。吸熱側についている理由は、穴あけの際に裏表を間違えただけのことで、あとでまたやり直しましょ(笑)。
で、通電してみると、期待したほどではない……。
排熱側は暖かく吸熱側は少し冷たい。ありゃりゃ、と付けたり外したり入れ替えたり。ひょっとして、と思って電圧を測ってみると、8Vしか出てないやん。もしかして220/110V切り替えなのかとおもったが、それらしきスイッチは無い。
この電源、届いた時には外箱は潰れていないのに中では本体のカバー部分がぐにゃと凹んでいたが、まったく気にしていなかった。気付いた時には返品期限は過ぎていてトホホである。中国製の安売りには要注意。
多分続く…