月別アーカイブ: 2013年11月

WiFi-HDDを作ってみる~1

USB HDD 活かしてWi-FiCENTURYの「USB HDD 活かしてWi-Fi」(CWFN-U2)を買ってみた。
パッケージには「外付けUSB HDDをワイヤレス化!」とあるが、有線接続のUSBを単に無線化する1:1の接続ではなく、他のデバイスも同時接続できるいわばNASもどきの機能だ。
手持ちの7インチタブレットはホストモード非対応で、SDカードに書き込んでタブレット本体に挿入するしかパソコンデータを読み取る方法しかない。大容量ファイルだと時間がかかって面倒なので、少しは楽になるかと期待しつつ設定をする。ワイヤレスネットワークの設定、専用ファイルマネージャー(イカ墨のアイコン)のインストールと、ちょくちょく戸惑ったところもあったが、無事に動いております。
転送速度は、動画再生には支障にならない程度(笑)。PCからファイルをコピーしようとしたら、500KB/秒だった。ファイル転送は有線に切り替えるが吉。

なるほどパック フレークさて、専用ケースを作ってみる。外付けHDDにケーブルつなぎ替えだけでも使えるのだが、ちょうどいい入れ物を見つけたので(笑)。
100均で売ってた「なるほど便利食品容器 必要なだけサッと出せる!」シリーズの「なるほどパック フレーク」と言う名のコーンフレーク保存容器。どこがどう便利かというと、上部に内径58mmの丸い穴が開いていて、60mmファンがいい感じに付けられる。いや、メーカーさんはこんな使い方想定してないでしょうけども(笑)。
容量は3.5インチHDDが2台入る大きさ。さらに「USB HDD 活かしてWi-Fi」本体と、USBハブ、そしてSATA→USB変換コネクタを2台入れるといっぱいになる。
内部に納める機器の接続は、PCあるいはタブレット側から見て、CWFN-U2 ~ USBハブ ~ 変換コネクター2個 ~ HDD2台の順になる。

USB-SATA変換コネクタ FZX6005USB-SATA変換コネクタ FZX6005 中身・基盤側USB-SATA変換コネクタ FZX6005 中身・コネクタ側
USB-SATA変換コネクタ FZX6005 改造後USB変換コネクタは安売りのを手に入れた。両側面に3.5インチ/2.5インチのIDEコネクターとケーブルの反対側にSATAコネクターがついた、よく見る形。ケースを割ってみると基盤には製品番号らしきFZX6005の文字が見える。でもこの中身、なんだか汚いんですけど(苦笑)。
気を取り直して、使用予定の無いIDEコネクターを外す。ハンダ吸い取りなんて根気の要る作業はやってられないので、ピラニア鋸で根元からあっさり切断。ケーブルも20cmに短縮して付け直す。
写真のはケーブルを外してUSBプラグを基盤に直付けした試作品。

2台のHDDは100均の建築用の金具で固定。ネジ穴の間隔が25mmなので、1インチ高のHDDを同方向に並べることはできない。基盤側を向かい合わせにして固定する。
Wi-Fi HDDUSB変換コネクターはSATAケーブル差込口がHDDより上になるようにケース上部につける。一方、HDD本体の方は、コネクター側を上に設置すると変換コネクターとHDD側コネクターとの間の距離は数センチしかないが、SATAケーブルの短いものが見つからないし自作するスキルも無い。長いケーブルを折り曲げて使うのも場所ふさぎになりそうだ。結局、HDDのコネクター側を底面に持ってきて、20cmと25cmのケーブルを使うとうまくまとまった。

ハブは100均の2ポートのものでも良かったのだが、縦長の4ポートハブが余っていたのでこちらを使うことにする。ハブの上端についているソケットは、フタの方に穴を開ければ外部接続用として使えそうだ。

Wi-Fi HDD ケース電源は110型カプラーをつけたケーブルから引っぱり、ケース内部でHDD電源用のペリフェラルコネクタ(SATA分岐ケーブルを接続)、「活かしてWi-Fi」への給電用のマイクロUSB、排気ファン用のコネクタの3機器に分電。ファンの定格は12Vだが静音運転のために5Vで回す。ファンのコネクター用ソケットは手持ちに3ピンのが見つからず、4ピンで代用する。
丸い穴があいているケースを排気に便利と買ってきたが、吸気側は自分で作らないといけない。ジャンク箱の中からアルミ製のフィルターを見つけたので、変換コネクターの下部に四角い穴を開けて取り付ける。フィルターの枠もアルミなので、ケースの曲面に沿って手で曲げることができ、隙間なく取り付けられた。

HDDは固定せずに置いただけだし、機器類もケースの内側に両面テープで貼り付けただけだが、とりあえず完成。

この先の予定(兼・自分用メモ)は、
・プッシュオフスイッチを使って、排気口のふたを閉めた状態では安全のため電源OFFにする。
・4回路3接点のスイッチで無線USB/有線USBの切り替え。(USBのVcc/D+/D-と活かしてWi-Fiの電源)
・外部接続用のUSBポートの穴あけ。(両面テープではハブの位置が動く可能性あり、固定してからの作業)

Let’s Note CF-W2のHDD交換

愛用のLet’s NoteのHDDが突然死してしまった。前日まで何の予兆も無く快適に動いていたのに、次の朝に電源を入れても起動しない。小さなギイギイ音がしている。サブとして使っていたマシンだからさほど酷使していたわけではないが、発売日が2003年10月17日なのでおそらくは10年近く使っているはずだ。そりゃ寿命も来て当然だな。
とはいえ、メイン機で仕事を片付けている間にちょこっと調べ物をしたり息抜きのゲームをしたりと重宝しているマシンなので、HDD換装して復活させたい。貧乏人には買い替えと言う選択肢は無い(笑)
だがあきらめきれずに数日おいてから電源を入れてみると奇跡的に起動してくれた。このタイミングで手持ちのポータブルHDD(IDE80M)にEaseUS Disk Copyを使って丸ごとコピー。死の直前に記憶が鮮明によみがえる状態だったのだろうか、このあと再起動することは無かった。

実を言うと先人達の苦闘のあとを見て二の足を踏んでいたのだが、HDDが準備できてしまったらあとは換装に突き進むしかない。
入れ替えるHDDはLogitec LHD-PBD80U2B2、中身は、SUMSUNG MP0804H。80GB、5400rpm、2プラッタ。電力消費は前より多くなると思う。

まずはHDDのピンの問題。41番ピンはマザーからは本来のHDDの制御回路用に3.3Vを供給しているが、これから取り替える通常のHDDの制御回路は5Vが通電している。3.3Vと5Vを短絡させないように41番ピンを根元から42番(モーター用5V)のほうに折り曲げる。なお、41と42はHDD内部で電気的に接続されていることをテスターで確認済み。
44番は未使用のピンだが、マザー側のコネクターには44番の位置に穴が開いていないため、このままでは差し込めない。これも横の何も無いほうに折り曲げる。
ちなみに、ピンをカットせずに折り曲げたのは、細いニッパーが無かったから(笑)。

さて本体の分解。分解工房さんの丁寧な画像つき解説を表示しながら作業。ネジ類はこのページの写真の番号ごとにビニール袋に入れて、写真番号と同じ数字を書き入れておく。
思ったよりすいすいと分解し、HDDを入れ替え、組み上げて電源再投入まで1時間ほど。
終わってみればそれほど難しい作業ではなかった。

かくして、無事に動いております。
2013年の今になってからCF-W2のHDD交換をする人もいないだろうし、先人の残した記録もたくさんあるので、今回写真は撮っていない。正直に言うと、作業前はけっこう悲壮な覚悟を決めていたので、写真を撮る余裕は無かったといったところ。

追記:写真は再換装の記事