愛用のトラックボールが不調だ。シングルクリックしたはずなのに動作がダブルクリックになる。ウィンドウが2つ開いたり、プルダウンメニューが出たと思ったら連続したクリックですぐ消える。精神衛生に悪い。イラっとするなんて生易しい状態ではない。
チャタリングという現象だが、静電気が原因である可能性は数度試してみて排除。他のマウスをPCに接続した時は異常は起きないし、トラックボールを別のPCに接続すると再現するので、原因はトラックボール側のスイッチの故障と断定した。
検索してみると中のマイクロスイッチは D2FC-F-7N という型番であるらしい。久々に日本橋までお買い物かとも思ったが、ジャンク箱から古いマウスを探し出して再利用できないか検討してみることにする。
出てきたのはボール式のマイクロソフトマウス、PS/2ポート接続の年代物。昔のマウスってボールが入ってたんだよ。もうこれを知らない世代のほうが多いんだろうな。
マウスを転がすとボールがXとYの2軸に回転を伝え、軸についた歯車の両側で、ペアになっている発光/受光素子が、歯と歯の間で光を通す/さえぎる数をカウントしてマウスの移動量を算出する構造。
いやはや、ノスタルジックですなあ。
ところで、このホコリだらけのマウスを見て思った。チャタリングの原因が静電気であるならば、静電気の原因はホコリなんでないの?分解してきれいにすればチャタリングも収まるんでないの?
今回のトラックボールはもう4年も使用しているのでスイッチ故障の疑いがほぼ確定だし、ジャンクマウスの中を開けて見た結果、長期間使い込んだ中古部品の再利用はやめて新品に取り替えることにする。分解掃除だけでチャタリングが直るかどうかは次の機会に先送りだ。
通販で D2F-01F 購入。OMRON China の製品の D2FC-F-7N と互換性のある日本製。多分こっちのほうが信頼性は高いのだろう。
分解の手順等はあっちこっちに書かれているのでここでは割愛。スイッチを基板から外す時に、ハンダを新しく盛りなおしてから吸い取り線で除去したのだが、左右のスイッチ両方とも3本足のうちの1つを外し損ね、結局力技で外す羽目になった。
現在順調に動作中。