我が家には階段下に小さな収納スペースがある。床面積はたたみ一畳分の広さだが、天井側は半畳ほどに小さくなる斜めになった狭いスペースで、コンセントは設置していない。照明は、現在は扉を開けてすぐ横の壁に「LEDミニタッチライト」を両面テープで張り付けて使用している。この製品は本体と電池蓋になった台座を回して結合・分離するタイプなので、台座を固定していても電池交換は容易だ。しかもカバーを押すだけで電源のON/OFFができるので便利である。
が、取り付け場所が、手の届く範囲では収納スペースの片側に限定されるため、反対側には光が届かす暗い。もうひとつ上からの照明が欲しい。「LEDミニタッチライト」を天井にもう一つ取り付け、電源とスイッチは先に取り付けた壁面の「LEDミニタッチライト」から供給するように考えているところで、セリアで「SMD電球ペンダントライト」を見つけた。
こちらの製品のスイッチは、本体とつながったロープを天井からぶら下げて固定し、本体を引っ張ることでロープに結ばれた内部の赤いパイプ状のパーツがプッシュスイッチをON/OFFする方式。使い勝手もよく面白い。ただSMDといっても、電球色1灯だけで暗い。常夜灯や装飾用の灯りならともかく、探し物をするための灯りには不向きだ。これが白色で明るい物だったら申し分ない。
今回の工作の前にいろいろと試していた製品の中に「COB型LEDタッチライト」というのがあった。壁掛け式で、大型のシーソースイッチの中にCOBライトが組み込まれている形だ。このスイッチ部分が不良品だった。電気部品としてのスイッチを使っているのではなく、本体に取り付けた金属の接点を、スプリングで押し出された棒状のパーツでスライドしてON/OFFする方式だが、すぐに動作不良になってしまった。
製品は満足できるものではないがパーツ取りとして使う場合、この「COB型LEDタッチライト」は12チップですごく明るい。放熱版を兼ねた基板の大きさも「SMD電球ペンダントライト」とほぼ同じで、角をやすりで削り、本体側のリブも少し削っただけで、基板を入れ替えることができた。電流制限用の抵抗も「COB型LEDタッチライト」から移植して使う。
電池蓋は差し込み部分が、交換した基板につっかえて閉まらなくなった。基板に穴を開けるのは面倒くさい。差し込み部分を削れば隙間はなくなるが、今度は閉まった状態で止まらなくなる。再改造の余地ありだ。
連続使用時間は消費電力が増えたために、17時間から4時間に激減。長時間点けっぱなしで使うものではないから、これでいいだろう。
ただ、元の電球型のカバーをつけると根元は明るいのだが先のほうは暗めになる。かといってCOBをむき出しのままだと明るすぎて直視したときに目を傷めそうになる。E CoreのUSB LED電球のカバーが少し大きめだが、ちょうど良い配光になったのでとりあえずこれを使ってみることにする。
写真はオリジナルのままの「SMD電球ペンダントライト」と並べての明るさ比較。互いの明るさの影響を受けないように、間には厚紙を挟んで撮影している。
【追記 1/26】
ふと思いついて、元々の電球型カバーの内側にCOBの基板を突っ込んでみた。結果は満足。明るくなった。
E CoreのUSB LED電球のカバーを使っていると、電源ON/OFFの時にうっかりカバー部分に触れてしまい、テープで止めただけのカバーが外れてしまう恐れがあった。本来のカバーだと本体としっかり密着していて安心だ。
基板は抵抗の足を使った空中配線でカバー内に浮かんでいる。ビニール被覆線の側を太めの銅線に置き換えて固定しようかと思ったが、外力がかかるわけでもなし、多少位置がずれても実用上差し支えないと判断して、このままで使うことにした。
残る問題は排熱処理だ。元々の製品はSMD1灯だが改造後は12チップで、発熱量も多いと思われる。ケースを完全に密閉した場合に空気の通る道は、吊り下げ用ロープを通す穴の隙間しかない。吸気⇒排気のルートがないために熱がこもりやすい構造になっている。
実験というほどでもないが手触りだけで発熱を確認してみる。点けっぱなして数分で基板より少し上のカバーの一番くびれた部分がほんのり暖かくなった。カバーの球体部分も本体も冷たいままだ。30分経過しても1時間後もこの状態で変わらない。内部の温度まで測定したわけではないが、アルカリ電池を使った場合で連続点灯時間が4時間しかないので、温度が危険レベルに達するとは思えず、カバーに空気穴を開けるとかの加工までは必要ないだろうを決めつけた。
これにて完成である。一度落っことしたら中で基板がずれてしまった。やはり太めの銅線などで固定する必要がある。