新しい物好きでありながら古い物をいつまでも使い続ける厄介な性格のため、部屋の中は新旧混在でものがあふれている。
この部屋の中でも相当に古いものが、15W蛍光灯使用のパソコンライト。グローランプ点灯式の年代物だ。蛍光灯カバーに細長いスリットが開いていて、モニターには光が当たらずにキーボード周りだけを照らし出すことができるのが気に入っていて、長年使い続けている。
だが、20数年、もしかすると30年使っているとそろそろ引退の時期が来たようだ。電源のプッシュスイッチはロックができなくて重りで押さえて点灯させている状態。内部の安定器もおそらく危険な状態に近づいているだろう。
グローや安定器を切り離してLED蛍光灯に替えるという選択肢にも心が動くのだが、どうせLED化するならば100均のLEDライトを使ってデスクライトを自作してみるほうに、より心が動いてしまった。
現状、パソコンライトの点灯時間は結構長い。1日当たり10時間は点けている。もし乾電池式のライトを使うと1日も経たずに電池を使い切ってしまうと思われる。ならば電源はACアダプターを使うか、USBから給電させるのが無難な選択だ。
少し前の記事のダイソーの電球型LEDライトならばUSB・5Vからの給電で、何も手を加えずにそのまま使えるのだが、残念ながら(この記事を書いていた時点では)電球色しかない。机上の照明は白色光で使いたいし、それに作りたい灯りの形状は直管蛍光灯と同じ細長い形だ。この条件で、十分な明るさがあって、手軽に入手できる製品の中からの選択肢は、高輝度LEDタイプの乾電池電源のライトを、電源を電池以外の方法に改造してということになる。
手元には100均のSMDライトの9灯と12灯との2種類があるが、どちらも電源は単3×3本(3AA)、つまり4.5Vである。6Vや12Vの電源に変えた場合、電流制限用の抵抗値を計算しないといけない。苦手。しかも抵抗のカラーコードが見えない。近視と乱視と老眼。
えーーい、やってられるか面倒くせえ!と、定電圧電源を使うことにした。ツェナーダイオードの回路を調べているときに、安いDC-DC電源ユニットを発見。こっちのほうが楽だわいと即購入。そしてDCプラグ/ジャックも複数サイズをまとめて通販で購入。
さて届くまで寝て待つか。と、この後で前の記事の昼白色LEDの電球型ライトを見つけてしまった。即試行。
白色LED電球型ライトをパソコンライトから吊り下げつ形で2つ点灯してみると充分な明るさ、3灯だと明るさはさらに申し分ない。植木鉢のランプシェードをかぶせると、電球直下以外の周りへの眩しさは和らぐ。
だが、縦長にぶら下がっている状態がものすごく邪魔になるのだ。この高さにはプリンターやNASもどきのHDD、さらに素材などの小物がなどが雑然と積みあがっていて、もの探しの邪魔になる。そして視界の端に見え隠れする、一旦気になってしまうと、後はまさに目の上のタンコブ状態になる。
という事でちょっとした寄り道から引き返し、当初の予定通りに100均のSMDを使ったデスクライト製作に戻る。
スタンドの蛍光灯を抜いた後にSMDの部品を装着するのではなく、スタンドはそのままでも使えるようにする(貧乏性)。かつ、スタンドをそのままの位置で新しいライトの保持用に使う。100均のライトはスタンドから取り外して単体でも使えるようにする(すごく貧乏性)。
選択肢は9SMDを縦長に3個(=27灯)、または12SMDを2個(=24灯)。製品は9SMDのほうが格好いいのだ。12SMDのほうは不格好で安物っぽさがただよう。が、今回は12SMDをつかうことにした。何故かというと、9SMDのほうは今回の工作を思いつく前に買いこんでいたため、筐体の色がバラバラなのだ。同じような色だからそれほど気にはならないのだけど。
本体の製作は簡単。DCジャックを取り付けて中の配線を繋ぎ直すだけ。構想30日製作30分くらいの作業量だ。
DCDCコンバーターも届いたので出力電圧を4.5Vに調整後、仮配線して仮設置。明るい。
作業中ふと思いついて、どうせ使うことはないだろうLED1灯への抵抗を外しSMD12灯のほうへ繋ぎ直してみた。つまりスイッチを元のLEDの側にONにするとSMDが減灯モードで点灯するようにした。が、抵抗値が大きすぎたため暗すぎ。実験失敗だが、あらためて抵抗を買い替えてまでやり直すつもりはなく、このままの状態にしておく。だいいち、スイッチの操作性が悪すぎてそんなに頻繁に切り替えることはないだろう。
スタンドへはまだ仮固定の段階だが、物干し竿に洗濯物を留められるサイズの大型のピンチ(洗濯ばさみ)でスタンドの蛍光灯の外の筒をはさみこみ、両面テープでライトをピンチに貼り付けて固定する予定。(写真はまだ割りばしを使って仮固定の状態………斜めになってる)
これで一旦完成。明るい!のだが少し目が疲れる。光がきつすぎるのかな。昼白色のUSB-LED電球型ライトのほうが少し赤みが入っていて眼に優しい気がするので、もう一度作り直すかも。
今回はグリーンオーナメント製のライトを使ったが、これとは別に買ってあったダイソー製のも入手している。が、なんだか暗い。なんだろう?と筐体を開けてびっくり。コードがねじ穴に食われている。これが100均クオリティなのだな。
だが事故っているのはLED1灯側のコードなので、12SMD側の暗さの原因ではない。設計が違うのか個体差なのかはわからない。⇒追記あり